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Vol.116 『諸行無常』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.120━ 2020.7.15━━

【ビズサプリ通信】

1. 諸行無常

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ビズサプリの花房です。在宅時間が多くなったことで本を読む時間も増えており、
毎週のように書店で新たな本を探しています。様々なジャンルを選ぶよう心がけ
ていますが、最近はミステリー小説にはまっています。書店の雑誌コーナーに
行くと、「アフターコロナの時代に…」と言った、タイトルや、記事の雑誌が
増えてきているようですが、まだ国内でも海外でも感染拡大は続いており、ウィ
ズコロナがどこまで続くか分からない中で、アフターコロナの状況を予想して
その対応の仕方を語るのは、いささか時期尚早な気がします。

実際、第2波、第3波、がいつかは分かりませんが確実に来るでしょうし、ワク
チンについても実用化しても直ちに皆に行きわたるわけではないため、ワクチン
が簡単に手に入る状況にならないと、コロナが収束した後の状態、すなわちアフ
ターコロナは実現しないと言えるでしょう。ワクチンにより集団免疫が出来れば、
感染は1~2年で収束する可能性があります。しかし、効果的なワクチンが現れず、
自然感染による集団免疫の獲得を待つとなると、3~5年、あるいはそれ以上の
長期にわたり、感染拡大が続く恐れもあると言います。

それまでは、人の移動を含めて、経済活動が大幅に制限されるため、長期化する
ほど、経済へのダメージは予想がつかないほど大きなものとなる可能性があり
ます。世界銀行が2020年6月8日に発表した、新報告書「世界経済見通し(GEP)
2020年6月版」によると、2020年の世界経済成長率は5.2%減になるとの予測で、
これは第二次世界大戦以来最悪の景気後退であるとのことです。

世の中は絶えず変わりゆくものです。仏教の教えでは、世の中のものは全て
移り変わり、同じ状態でとどまることがないことを、『諸行無常』と言うそう
です。「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」とは、日本人なら誰もが
一度は聞いたことがある、平家物語の冒頭の有名な言葉ですが、この世のすべ
ての現象は絶えず変化していくもの、ということが自然の摂理なのです。

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2. 臨機応変

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今年度の予算は、当初3月27日の国会で、102兆円で成立しました。これは過
去最大でありましたが、さらに新型コロナ対策等で、第一次、第二次補正予算
合わせて、58兆円規模の追加の歳出が決議されています。その結果、今年度の
国家予算は、160兆円と巨額に膨れ上がりました。この中には、すでに受け取っ
ている方が大半と思いますが、特別定額給付金、いわゆる、1人当たり10万円
の給付金として12.8兆円の予算が組み込まれています。その他、感染症対策の
費用もありますが、企業の雇用維持と事業継続支援のための予算が相当程度あります。

企業支援の予算としては、直接的な企業の支出を補助する、雇用調整助成金
家賃支援給付金、中小企業や個人事業主などに最大200万円を給付する持続化
給付金もありますが、企業が当面、一番気になる資金繰り支援のための予算と
して、約12兆円が計上されました。これは主に、保証協会付の融資の保証料免除
や、利子を実質無利子とするための資金として使われます。

企業にとって資金繰りは命綱ですから、収入が減ったとしても、金融機関からの
借入の返済を始め給与や取引先への支払い等を滞りなく行っていかなければなり
ません。大企業などで手元資金に余裕がある会社であればいいですが、中小企業
を中心に資金繰りに余裕がないところは少なくなく、まずは、当面の運転資金の
確保が最優先となります。

コロナによる景気後退がどのくらい続くか分からない中で、政府支援による
資金繰り確保も活用しながら何とか凌ぐ間に、次の一手を打って行かなければ
なりません。危「機」的な状況に「臨」んで、適切な対「応」をその時の状況
次第で、適切に「変」えて対処する、まさに臨機応変な対応が求められています。
コロナ後をいくら考えても想像通りとなる保証がない中で、我々に出来ることは、
まず目の前のやるべきことを見つけて、それに集中することしかないと思います。
日々それを繰り返していった結果、いつの日か、この危機的状況を乗り越えら
れるはずです。

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3. 新しいビジネスモデル

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世の中の変化が緩やかであればいいのですが、現在は時代の節目なのか、100年
に1度と言われるような想定外の事象が頻繁に起きています。今年もすでに、
先週は九州を中心とした豪雨がありました。そしてそれらは突発的に起きます
ので、誰もが即座には対応しきれず、一時的にフリーズした状況になるのは致し
方ありません。しかし、このような人類にとっての危機的な状況は歴史上何度も
訪れ、その度に人類はそれらを克服してきたことは、歴史が証明しています。
その時、生活様式を含めて様々なことが大きく変わりますが、その変化に対応
できた企業だけ長きに渡り、生き残ることが出来たと言えます。

このような中、一早くコロナに対してうまく対応し、コロナの影響をもろとも
しなかった企業が、ニトリです。2020年3~5月期決算では、売上高は1737億円
で前年同期比3.9%増、営業利益は同22.3%増となっています。緊急事態宣言に
より、最大110店舗を臨時休業したものの、巣ごもり需要や在宅勤務向けの家具
の販売が伸び、ネット販売も好調だったようです。

ネット販売を駆使して巣ごもり需要をうまく取り込んだように見えますが、これ
はやろうと思ってすぐに対応できるものではありません。自社物流の強化を図っ
てきたこと、ネット通販のサーバー強化、といったデジタルトランスフォーメー
ションへの対応を先駆けて行ってきたことが、結果としてコロナ対応として効果
を発揮しました。また多くの製品は、感染の少なかったベトナムの拠点で製造
していたことが、欠品を避けられた理由となったようです。

ここまで、ニトリのように、即座にうまく対処しきれた企業は少ないと思います
が、飲食店では、多くのお店が、テイクアウトや宅配を始めるきっかけとなりま
した。まだ手探り状態で、採算面では課題もあるところが多いと思いますが、
コロナ前の集客状況にはすぐに戻らないことを前提として、新しいビジネスモデル
を構築していかなければなりません。

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4. 変化するチャンス

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長寿命企業、とりわけ、老舗と言われるところは、創業以来ずっと同じ事業を
行っているわけではなく、時代に即して商材や取引のスタイルを変化し続けな
がら、事業継続してきました。生物学の進化論では、「生き残るものは、力の
強いものでも頭の良いものでもなく、変化に対応出来るものである」という言葉
がありますが、まさに企業も同じで、自然や政治、世の中のテクノロジーと言った
環境変化に応じて、自らを変革できる企業が存続していくことが出来ます。

世の中は常に変化していますから、いつかは変わっていかなければならない中で、
今回の新型コロナウィルスの騒動は、否応なしに、すぐに自らの企業の在り方を
変えていかなければならない状況が訪れました。前向きにとらえれば、ショック
療法的かもしれませんが、これを変革のチャンスと考えて取り組めばいいのでは
ないでしょうか?

老舗と言えば、一般的には「保守的」なイメージがあるものですが、常に新しい
ものにチャレンジする「革新性」も併せ持っていると言われます。その企業の
根幹となる、経営理念のような守るべきものは守り、一方で市場ニーズを汲み
取って、あるいは時代を先読みして、変化を恐れずチャレンジし続けることが、
企業を継続させる秘訣かもしれません。

そしてより大事だと考えられることは、そこで働く人ではないかと思います。
昔から言われる、日本企業の良さは、同時に強みにもなっている部分ではあり
ますが、人を育て、人を大事にすることだと思っています。トヨタ自動車社長の
豊田章男氏は、「モノづくりは人づくりから」、ということで、「人づくり」
にとことんこだわっていきたいと仰っています。それは、経営の神様と言われた、
松下幸之助翁が言われたように、「企業は人なり」だからでしょう。

ビズサプリグループでは、テレワークのための業務改善支援、非常事態における
決算開示支援も行っておりますので、ご興味ありましたらご相談頂ければと思います。
http://www.biz-suppli.com/menu.html?id=menu-consult


本日も【ビズサプリ通信】をお読みいただき、ありがとうございました。

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